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人目で分る、小林一尚は何をしてる人??

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カズブーのホクホクエッセイ

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☆ 命あること、あったこと♪


「ズズズズズ、ドッスーーン」
「う、う、うわぁーーーー、しまったぁぁぁ!!!」

けたたましい音と吸い込まれていく瞬間の僕の意識?

かつて、これほどの失敗があっただろうか?

ここ最近、眼の調子が悪く、
また同時に、
ごくごく初期ではあったが、
結膜炎を併用していた僕の右眼、

とにかく僕の人生の中で、
これほどまでに僕の目の前を、
ジリジリと照りつける炎天下の太陽が、

まるで僕のかすかに残る視力の小さなまぶたに写る、
一面の白い透明なきりに包まれた、
まるでいつもとは全く違う世界に見えてしまう、
ありふれたはずであろう景色の中の、
とある金曜日の午後3時過ぎの出来事が、

こうして今、
自宅療養中のベッドの上で、
僕のおなかの上にちょこんと乗ってくれている、
予備用の小さなノートパソコンを、
特殊音声変換ソフトを起動させながら、

まだ少し、震える手先と、
全身を包み込むような激しい痛みの中で、


またこうして皆様に、
僕の書いている文章をご購読いただける喜びを、
感謝の気持ちを、
どう表現したらよいのだろう?


人は実のところ、
ただ生きていることが、
ことこそが素晴らしいのではないだろうか?

ただありふれただけの、
ごくごくあたりまえの日常が、
どれだけ幸福と呼ぶにふさわしいのであろうか?

たった数分間の、
生涯忘れることのできない僕の出来事が、

そう、たくさんの学びと気付きをいただいたあの日、

日ごろ、決してスピリチュアルを追求、探求しないこの僕が、

もしも、天国が本当に存在するのなら、
または、光の世界があり、
そこにすでにこの世から魂が光となり、
天に召された僕の大切な仲間達やご先祖様が、
空から僕達を見てくださっているのだとしたら、

こうして僕がまだこの世で果たしていない役割を、
そしてまた、これから果たすべき役割を、

あの出来事こそが、
僕にそれらを与え、教え、
そして守ってくださったのかなぁと、
思わずにはいられないほど、


今こうして、
僕のぽっこりふくらんだおなかの上で、
脈打つ鼓動の下で、
パソコンのキーをゆっくりと叩いている、
この瞬間に、

心から生きているということへの喜びと、
感謝とお礼を申し上げたい気持ちなのである。

それは、いつものように、
定例ライブの前日の金曜日の午後、

僕はいつも向かっている、
愛用音楽練習スタジオへと足を運んでいた。

とにかく前が見えない、そして、
これほどまでに照りつける炎天下の太陽、
流れ出る汗をぬぐってもぬぐっても、
吹き出てくる僕の体をいたわりつつ、

いつもよりゆっくり慎重に、
白杖を左右に振りながら、
駅へと足を勧めていたのである。


さぁ今日もストリックに、
ライブに向けての最終練習が始まる、

スタジオがある最寄り駅に降りると、
数歩歩けばいつもの階段が待っている、

はずだったのに、、、、、。


ふとほとんど真っ白にしか写らない、
僕の眼の景色だったが、

耳の聞こえ方でなんとなく分かる。
今日はいつもとは少し違う場所で停車したようだ。

左右を確認しながら、
ゆっくりと杖を前に進めていく、

しかしいつもの階段はないのだ。
行きすぎているのか?
はたまたまだ先なのか?


しばしの試行錯誤を混乱させるような、
とにかくこの日の照りつける太陽は、
これまでいろいろありすぎた僕の、
日常の数々の出来事を、
瞬間にフィードバックさせるがごとく、

一瞬僕の頭の中が、
空白になりかけた瞬間、
白杖が点字ブロックに当たり、
そしてかすかな空間を僕の手にと伝えてくれたので、

ふと我にかえり、
いつもの階段を杖で確認したと、
認識したはずであった僕の体は、

ゆっくりとその足を、
点字ブロックの下へと下ろした瞬間!!!!

「うわぁぁぁぁ、しまったぁぁぁ?」
という僕の声と同時に、
真下へ突き落とされる感覚と、うすれていく意識!!


僕はどこへ落ちるの?死ぬの??
そんな瞬間の出来事だったであろう?

「ドスン」
と僕の背中が地面に思いっきり叩きつけられた瞬間、

無意識に逆エビ状態になったようで、
かろうじて頭と足先は守ることができたようだ。

ここはどこなんだ?
え?まさかここは??

そう気付く間の数秒の出来事が、
まるでスロービデオのように思えた瞬間、

なんとあろうことか、
僕は線路の上に背中から突き落とされてしまったのである。

体が無反応状態の中、
必死に起き上がるのだが、
目の前が真っ白な僕は
方向感覚を完全に見失っていたのであったが、

とにかく線路から離れるべく、
かろうじて握り締めていた白杖をたよりに、
あたりをかき混ぜるように杖を振り確かめていく中で、

ようやく自分が今、
線路のどのあたりに落ちたのかを、
感覚で確認することができたようで、


とにかく落ち着け、落ち着け、
何度も自分の心に言い聞かせながら、

耳のみでしっかりと、
周りの音を聞いていた。

今僕の降りた電車は発車したばかり、
そして警笛が鳴る気配はないな、
そう認識した僕は、
とにかく必死の力で立ち上がり、
ホームを杖で再びさぐりはじめてびっくりした。

後から分かった話しではあるが、


このホーム、線路から地上まで、
約2メートルもあるらしい。


当然もともと、背の低い僕には、
そのホーム、つまり地上が僕の頭よりも上にあるわけだ。

なんとか立ち上がった僕ではあったが、
強い衝撃で線路に叩きつけられたショックで、
とにもかくにも腕以外の体が動いてくれないのだ。


こうなったら仕方がない、
杖をつたってまずホームの下を確認し、
万が一警笛が鳴ったら、
この下に僕の体を入れることができるかどうかをさぐりつつ、

ホームの上に手をかざして上に這い上がろうとしたが、
とにかく体がしびれていうことをきいてくれない。

そこで次の手段を考えた。


こういう時、
日ごろの何気ない訓練というのか練習というべきか?
だてに毎月数本のライブで鍛えた僕の声量、

ここぞとばかりに発揮すべく、
かろうじて手を掛けているホームに頭をせいいっぱい上げて、
震える心としびれまくりの体で、
せいいっぱいゆっくりと、
割れんばかりの大きな声で、
こう叫んだのだった。


「すみませーん、どなたか助けてください、
僕はホームに落ちました、
衝撃で体がしびれて言う事をききません、
上に自力であがれないんです。
たーすーけーてーくーだーサーいーまーせーんーかーーぁぁぁぁ??」


するとたちまち、
けたたましいサイレンが駅構内に鳴り響き、
「緊急事態発生の自動アナウンスが鳴り始めた。

そして走ってきた若いであろう声の女性数名が、
「あら大変だぁ、大丈夫ですか、おけがはありませんか?」

そしてそのうちの一人が、
駅員を呼んできますと、

そしてもう一人が僕と一緒に、
誰か、だーれーかーーー?

すると、ひと気のない感じのホーム上から、
数名の男女が駆け寄ってくださり、
その中の男性二人が、
「よし、僕の手をつかんで?」
僕は言われるとうり、
声のする方へせいいっぱい手を、
その男性に預けた瞬間、

「よしみんないくぞ!」
っと男女数名の汗にまみれた手が、
僕を引き上げはじめ、
僕もしびれる体をなんとか、
ホームの下に足をせいいっぱい掛けて、
「よいしょ、よいしょ、」

やがて衣服もボロボロになっていた僕は、
ようやくこうしてホーム上にと、
無事引き上げられたのであった。


するとようやく駅員が到着し、
「大丈夫ですか?一人で立てますか?」
僕は、「大丈夫です。」と、
ゆっくり立ち上がろうとした瞬間??

ギャーーーーっと、
大声で叫びたくなるほどの、
今度は全身を襲う激烈な痛み、

呼吸もできないほどの強烈な痛みが、
体の節々を次々に攻撃してくるのだ。


あ、あ、あ、だめだ、立てない、
どうしよう?と思った瞬間、

「救急車を呼びますね、なんとかそのまま待っててください」
とすぐさま駅員が救急車の手配をしてくれた。


なんということだ、
今までライブのコネタコーナーで、
笑いを取ってやってたあの救急車のサイレンの中に、
僕が乗るはめになるとは?

おそらく肋骨か脊柱か、
どこかは必ず折れたか、
もしそうでなくとも、
ヒビは入っているかもしれないと、
それなりにさとった僕は、

とにかく痛くない方向に体をよじ曲げようとするのだが、
体がいうことをきかないどころか、
ますます襲ってくる激烈な痛み、

それでもなんとか、
必死でこらえていると、


おおよそ数分後に、
救急隊員到着。

骨がどないかなっていたら痛いだろうと、
クッション仕立てのふろしきのようなもので、
僕は体ごと包み込まれ、
隊員数名でおさるのかごやみたいに、
エッサエッサと運ばれていくのである。


とにかく痛くてたまらないが、
幸か不幸か?
意識だけははっきりしていたので、

隊員の呼びかけに応じながら、
とにかく病院へ搬送するわけだが、

血圧ほぼ正常、
脈拍やや速め、

外傷もかすり傷もない様子で、
意識ははっきりしているとなると、

なんということなのだ、


今度は搬送先の病院がなかなか見付からないのである。


一人暮らしの独身男ということで、

両親、親戚、兄弟はみな、
僕が住んでいる大阪よりはるか南の、
九州やら東京やらにいるわけで、

つまりは身元引受人が確認できなければ、
僕よりももっと急病の患者が優先されるようなのだ、

イラつく僕のアセリと痛みが交互に襲う中、
救急隊員の皆様も激怒してくれて、
とにかく強行で病院へ突っ込みましょうと、
僕の家の近くにある、
救急病棟へと走り出した時、

なんとか持っていた携帯電話、
これ、視覚障害用の音声ガイド対応だったので、
耳で聞いてアドレスを探し、

まずは僕の家の近くに在住の、
親友の従兄弟夫婦に電話したのだが、
やはり仕事中にて電話には出られず、

やむを得ず、
我が賃貸マンションの家主さんへと電話をしたのだ。


すぐにつながり、
仕事中であったにもかかわらず、
「とにかく病院へ直接行きますから安心してください」
と、これで確実に指定救急病院へと搬送されたのであった。

そして痛がる僕の体を、
ようしゃなくたたきまくる外科医!

「これ、痛い?ここは?」

どこもかしこも、
めっちゃくちゃ痛いんじゃぁとどなりたかったが、
とりあえず冷静をよそおって、

「あの、炎症起きてるんちゃいますの?アイシングとか鎮痛薬とか、
とりあえずこの痛み、
なんとか応急処置してくださいよー。」

するとまぁなんと、

「おたくは外傷もないですし、

今触った感じでは、
筋肉も特に、腫れ上がってはおらんので、
処方箋は会計が終わってから、
別の所でもらってもらわんとあかんから、
とにかくレントゲン取ってみますわぁ」


それなら最初にあちこち体たたきまくるなぁと思いつつ、
激痛に耐えながらレントゲンの部屋へ、


まぁ、それなりに丁寧ではあったが、
とろとろとろい看護師集団、

控え室がそばにあったようではあるが、
笑いながら雑談しながら、
僕に横向けだのなんだの、
支持を出す看護師。

僕自身、
こんなに痛がっているのではあるが、

ようは外傷もなく、意識もはっきりしているので、
重病と見られてなかったのかもしれないが、

はたまた、この僕も、
鍼灸マッサージ業務を通常行っていることから、
その患者さんからも、
よく聞く話ではあるし、
実際、かつて僕の勤務していた治療院に、
受診に来られた方の中にも、
実際にあった話ではあるが、


ここ最近、
そんなことで?というような要因で救急車を呼んだり、

仮病を使って、
とにもかくにも痛い痛いとわめきまくる患者さんとかも、
多発しているケースもよくあるそうで、

きっとこの病院でも、
そういったケースも多々あるのかもしれないが、


おまえら、ええ加減にせんかと思いながら、
怒る声も出せないほどの痛みに、
狂いそうになる心を抑えつつも、

ようやく数枚のレントゲン撮影も終わり、
でも痛みは治まるどころか、
どんどんひどくなるばかりであった。


家主さんの立会いのもと、
結局のところ、
丈夫なからだに産んでくれた両親に感謝しつつ、
今見ている範囲内を前提にとは言われたが、
骨にひびわれもなければ骨折もなし、
外傷もまったくなし、
筋肉の内出血もなく、
見た目では全く何ともない状態なのだった。

ただ、状況を考察すると、
かなり衝撃は強かったであろうから、
しばらくの間、打撲症状は続くであろうが、
10日ほど安静にしていれば、
時期に良くなるからと、
何か変化が起きたらすぐに来てくださいということで、

たった数枚のシップと、
3回分の鎮痛剤のみで、

ようは、家主に僕を連れて帰るように話しているのだ。


こんなに痛がって動けないのにと、
家主さんも反撃してくれたが、

入院するにしても、とにかくしばらく様子を見て、
どうしても痛いなら考えるが、
費用かかりますよ、大丈夫です?ということで、

僕も若い時より生命保険に入ってはいるが、
この手の入院は費用があまり出ないことを知っていた僕は、
もうええわ、はよう帰らなければモードへと変わっていた。


仕事の途中で来てくださった家主さんも、
ずっと立会いは無理とのことで、
で、とにもかくにも痛くて動けなかったが、

今、そして今後どうしていくのかということを、
ここでは僕自身が自ら判断をせざるを得ず、

とにかく痛みがどうなるか、
どうやっても今動けないので、
数時間様子を見させてほしいとお願いし、

院内のベッドで休ませてもらうことにし、
家主さんにはいったんお仕事へもどってもらうこととした。


それからどれくらいの時間が流れただろうか?

するとやがて、
最初に電話していた、
親友の従兄弟夫婦から電話が鳴り、
これまでの一連の流れを説明するやいなや、

では仕事がもうすぐ終わるから、
すぐにかけつけるからと言ってくださったので、

それまでの数時間、
わたされたナースコールのボタンを握り締めたまま、
時より僕の状態を確かめにくる男性看護師に、
こちらもかろうじてあいづちをうちながら、

とにかく痛みにひたすら耐えながら、
一人でベッドでえびの字になっていた。

はっきりいって、
不安と孤独を、
これほど感じた時間はなかった。


隣では、生死をさまようような人達が、
次々と運び込まれて来て、
トクターが呼びかけたり、
救急処置をほどこしたりしている音や声が聞こえてくると、

やはり僕がこういう対応されるのも、
ここではいた仕方ないのかなぁと思いながらも、
ゆうずうのきかない日本の医療システムに、
もう少しなんとかならぬものかと、
怒りを感じながらも、


やがてお迎えに来てくださった従兄弟ご夫婦、
もう搬送されてから4時間以上が立ったころだろうか?

しばらく横になっていたのがよかったのか、
介助してもらって、
なんとか立ち上がれる状態になり、

激痛はあったものの、
ゆっくりゆっくりなら、
なんとか一歩、また一歩と、
歩みを進めることができるようになったら、


もうそれなら早く帰れモードの、
院内空気の中、

「だれがこんなとこ、いつまでもおられるか?」
こっちもそんな気分で、
病院を後にしたのである。


そして従兄弟夫婦の車になんとか乗って、
数日分の飲食物を購入していただき、
やがて我が家に到着したのではあったが、


さてここから大きな問題があったのだ。


僕の部屋は3階、
いつもはスタスタと上がる階段が、
こんなにたくさんの筋肉に助けられ、支えられ、

僕の意識とは関係ないところで、
たくさんの臓器や筋肉が、
僕の体を支え、働いてくれているんだなぁと、
ふだん、仕事がら、
理屈では分かっているつもりではあったものの、

これほどまでに思わされたあの日、


いつもは1分もかからずに上がる階段を、
実に20分以上もかかって、
従兄弟夫婦の介助もいただきながら、
なんとか自力で登り終え、
やっとこさ、無事帰路へと着いたのである。


それから数日が過ぎ、
今こうしてキーをベットで打ちながら、

自分でもびっくりするほど、
驚くべきほど回復している。

一歩間違えば、
転落した瞬間に電車が入っていたならば、
間違いなく僕は、
この世には存在していなかったし、

未だに駅のホームでの転落事故は、
後を絶たないし、
またその一人に僕も入ってしまった今、

僕自身の反省も含め、
本当に今こうして、
この出来事を皆様に、
お伝えできることを、
感謝せずにはいられないとともに、


転落事故で他界された皆様、そして仲間に、
心よりご冥福をお祈り申し上げたい気持ちでいっぱいである。

明日は少し外に出手、
リハビリも兼ねて歩いてみようと思う。

もちろん安全な場所を選んで少しづつ、

あの時の記憶がまだ鮮明に僕の心に残っているから、
正直、一人で外へ出るのは怖い。


だが、毎日はやってくる。

僕は一人で住んでいることも手伝って、
いつまでもうじうじしてはいられない。


僕にはまだやらなければならないこと、
やるべきこと、

そして

やっていきたいことが、
山ほどあるのだから。


一度失った命、
そしてよみがえらせていただけた命と感謝して、
これまでより一日一日を、
しっかりと、大切に生きていきたい。


今回の事で感じたのは、


遠くの親戚よりも近くの友人、
そして仲間達の存在、

目覚しい医療技術向上の裏側で、
名ばかりのシステム化にとらわれた、
いささかゆうずうのきかない医療保険事情、
また医療現場での医者や看護師の患者への対応、


まぁ、救急病棟においては、

生死を分けた患者さんが次々と運び込まれていく中で、
僕のようなケースの場合、
いた仕方ない部分もあるが、
もう少しどうにかならないものだろうか?


通常にはありえないような痛みと不安の中、
本当にいろいろな事を思い、
考えさせられたあの日だったが、


自分自身の体と心は、
いかなる場合でも事情でも、
たとえ孤独の中であっても、
しっかりと保っておかなければならないのだということを、
あらためて思い知らされた忘れじの出来事を、

こうして記しておきたかったのである。

最後に、


私と同じ障害をお持ちの方々、
または異なる障害をお持ちの皆様の事を、
ここ数日、家のベッドで考えていると、

とっても胸が痛くなるのだ。


僕の友人に、
眼はよく見えているが、
言語障害や、
手足の不自由な仲間もいる。

聴覚障害の仲間もいる。

私のライブなどで、
これまでたくさんの、
ご高齢者の皆様とも知り合わせていただいた。

たとえ通常なら、
健常者と扱われる友人や仲間にも、
言葉や会話が苦手だったり、
精神的にうつ病傾向にある人達だっている。


その人達がもし、
あの日、あの時の僕の状態になったなら、

無傷であの時のように、
ちゃんと助けてもらうことができたのであろうか?
また、冷静に心を保った状態で、
助けを求め、呼ぶことができたであろうか?

人ひとりが集まり社会ができて、
そこにこそ税金というものが存在するのであれば、

一刻も一日も早く、
駅のホーム対策を考えていただきたいと、

また、いろんな立場の人達やその他、
この地球上のあらゆる生きとし生けるもの全てが、
安全で暮らしやすい。
いろんな意味でのバリアフリー社会化を、
障害のある、なしにかかわらず、

僕はただ一人の人間として、
強く願わずにはいられないのである。

長文、駄文、
最後までご購読いただき、
本当にありがとうございました。


2013年7月29日
小林一尚

ネットラジオ カズブーのおへや

カズブーのおへや 
2008年4月より、2011年3月まで、
毎月更新オンエアを行っておりました。


最終回特別号
カズブーネットラジオの歴史がここにあざやかに!!
3年間の名場面をダイジェストに紹介しています。
この2本で、この3年がしっかり分かります。
ぜひご視聴いただけましたら幸いです。

2月分
http://dl.dropbox.com/u/5016741/net%20radio/kr2011-02.MP3

3月分 ファイナル
http://dl.dropbox.com/u/5016741/net%20radio/kr2011-03.MP3


                         
 小林一尚「かずひさ」のカズがちょいと横にブーなんで、ライブなどでは、カズブーというハンドルネームにて可愛がっていただいております。
 そのカズブーのラジオ番組をお楽しみください。

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